イマイチ感想。

・突撃!?喜劇病棟『contest10×01』
テーマ式インプロによるフリートーク・コント。
形式としては相変わらず魅力的だが、如何せん使いこなせていない印象。
なにぶん人数が多すぎる。また、笑いの種になる主題をうまく転がせていない。
人対人のコミュニケーション、また、一対多のコミュニケーションにおける話芸へのいっそうの注視が必要か。
「合体」「一本締め」などにみられたような、身体をもっと有効に使える主題がもっと選択肢にあればよかった。
所々可能性は感じたが、総じて残念な出来。


・永田恵美
ストーリーテイリング、という題目であったが、演出としては対話という形式。
空間そのものの強度と情報量のおかげで、概念的な語りも厭味なく聞こえてよかった。
長く見ていたかったが、のちのプログラムのため中座する。

・大脇理智×ヴァレリア・ロクサナ・プリモスト
イマイチのボスと、秋吉台国際芸術村レジデンス・アーティストとの即興。
コンタクト中心。序盤、大脇はかなり出方を伺っている印象。
ヴァレリアの重力を感じさせる身体性、
また、踊ること/踊らないことを随意に、連続的に表出する在り方はたいへん興味深いかんじ。
こういう重みを持った人ははじめて見たかも。
中盤以降、模倣と変奏を取り入れ始めたあたりから俄然スリリングになる。
パフォーマー同士が、その異同を把握できるとやっぱりおもしろくなるんだなあ。

http://www.valeriaprimost.com/
http://www.aiav.jp/programs/2009/trans_0910/

福娘は自身の転換のため(また)見られず。ざんねん。

・で、自分たち(ほこくん)はどうだったのか
まあまあ。オルガンのときよりは整理がついてよかったかな。
パフォーマーとして、初演ならではの新鮮味はもうないが。
稽古場もイマイチだったため、空間に対する慣れもよいほうに働いたと思われる。
櫻井健太さんがたいへんうれしいレビューを書いてくださってるので、トラックバックしておく。
http://d.hatena.ne.jp/kentasakurai925/20100117/1263694253