9月7日
昨日で集中クリエイションは終了。
岸井さんと話して、現在自分がやりたいことがとてもクリアになった。
実感とメッセージ。
修士論文に取り掛からねばならない。
机上演劇について、再度考える。
机上演劇のデメリットとして、特定の人間しか見られない(机上―に分類されないものより、それがやや極端になる)という点が挙げられる。これは「その上演」とは一回限りのものであり、厳密には再演不可能であるという点をナイーブに考慮したうえで、の話。
誰か特定のひとのために何かをするということ。
主だってじぶんは、これまでそういうことを考えてこなかった。
どこかしら大きな「社会」があり、そこにアプローチをしているということと、実際にはこういう人が来るだろう、ということを都合よく切り替えながら作業していたように思う。
しかしそれはそれとして、「たったひとりのための作品」を横目で見るということが不可能なわけではない。
ひとがなにかを行う尊さを考えるとき、それはまずはその人がやむにやまれずやるから尊いのだが、そのあらわれが美しいと思えること自体は、注視する能動性のほうに事由がある。
フラッシュモブプロポーズのことなど考える。
たったひとりだけがクリアできるゲームはあるだろうか。そしてそのことについて、敗者たちが喜べることがあるだろうか。